この敷地に建物を建てられるかどうかの協議を初めてから数ヶ月。
一歩進んでは、また戻ってみたいな事の繰り返し。
う〜ん、まさにNDAを思い出す。
しかし、あの時の経験は大きい。
ちっちゃな光でさえ、諦めず少しずつでも進んでいれば、いつかどうにかなるという根拠の無い自信がある。
その光が、仮に見間違っていてもいい。
前に進める気持ちさえ持てればよくて。
そして、今日、行政から最終的な返答をもらう。
おっけ〜〜〜。
ヨカッタ、ヨカッタ、ヨカッタ 。。。。。。
まだ昼間だが、ワインを空ける。
事務所にはたくさんワインがあるので、いいコトがあれば素直に喜ぶんだ。
さて、やっと一歩クリアね。
NMNの敷地測量。
一般的には、設計の依頼がある場合は既に測量済の場合が多いが、たまに未測量だったりすることがある。
そういう場合は、大抵敷地境界が確定されていないケースがあるのだが、それほど稀なことでもない。
今回は、近隣の開発時に、言わば強引に、そして曖昧に土地の整理が行なわれた為に、一見整理されているようだが書類にバラツキがあって、全てを紐解くとつじつまが合わないといった、なかなかディープな土地。
ということで、測量を入れるまでにも、それらをある程度まで紐解かなければいけなく、時間がかかったという訳。
僕が立ち会ったところで何かが変わるものでもないが、どうしても気になるので立ち会ってみる。
で、そこで見えてくるものもあって。
これが終わればやっと設計に打ち込める。
多分。。。
大きな問題点がでなければいいが。
さて、敷地は道路面より高い場所にあり、見晴らしがいい。
隣にある両親のお庭の緑も、よく管理されていて、気持ちがいい。
スペースも十分に広いし、こんな土地に住めるのは羨ましい。
ぼんやり素案が浮かんでいるが、これからそれを壊して、少しずつ精度を上げていくことにする。
第一歩の案が重要になる。
昨日今日とNMNの件で、役所廻り。
横浜ではありがちな「既存擁壁」に関わる敷地境界の洗い出しと、方向性を見つける為に。
境界がどこなのかで、この擁壁の扱いが変わってくるし、「建築不可」みたいなことまで腹んでて。
まあ、この手の仕事はなぜか僕には多いので、こういうプレッシャーにも変に慣れがでてきてる。
さて関内を廻るにはチャリがベスト。
あっち行って、こっち行って、そんでまた戻って。
各課を廻るにつれて、困難さの根深さを知ってしまう。
どの課でも記録が違い、回答まで違うのだが、それでも少しずつ手掛かりが見えてきて。
さんざん関内をにチャリでライドし、次にバスで旭区に向う。
鶴ヶ峰の行政に立ち寄り、大きな手掛かりを見つけ、次は現地に。
ググってみたところ、公共機関のルートがない。
どうする?
歩くか。
起伏の激しい道のりを歩く事、45分。
着いた。
あっち〜。。。
たまたま施主のお父さんが現地にいて、この敷地の履歴を聞き、それも手掛かりの一つに。
敷地を調査しながら、「この環境・状況にはこんなケンチクかな〜」と、少しワクワクして。
と、昨日集めきった情報を元に、今日もまた行政をまわる。
色々相談して、あの手この手で話しているうちに、小さな光が見えた。
ちっちゃいけど、確実に見えましたぜ。
BIKE and RUNの2日間。
近くに海が見えれば、SWIMしたのにな。
体がいい感じに張って、色んな意味で達成感を感じる2日間だった。
今日、一年振りの再会があった。
ちょうど一年前、問い合わせに来てくれたクライアントが、土地の問題が整理できたということで再度顔合わせに。
なんかちょっと照れくさい。
やはり再会というものは、特別なものがあるものだ。
旅好きで、フレッシュで、さわやなこのご家族は、僕にはまぶしっ。
新たなスタートの嬉しさと同時に、プレッシャーを感じ、その時に僕はいつも「覚悟」ってものの重さを心の中で感じる。
それはクライアントの決心もそうだし、僕も踏み込むぞっていう覚悟ね。
住宅は面白い、それはみんな本気だからね。。。