京都から戻り、そのままJDKの建て方。
うあー凄い。
分かってはいたが、プレキャストコンクリートってのは、なかなか迫力がある。
これだけ大きいコンクリートの版が、クレーンで搬入され、プラモデルのように立ち上がる。
でも、プラモデル状になるまでに、相当の努力がある。
この一枚一枚に、現場に関わった人達の努力が乗っている訳で。
しばし、ただ黙って眺めていた。。。。
JDK PC工場検査。
いよいよプレキャストコンクリートの製作が始まる。
ここまで来るのに、相当な打ち合わせ時間を費やしたが、現場監督の情報整理は計り知れない。
現場が進むに連れて、決め事を整理するのではなく、全ての情報をこの時までに決定しなければいけないといったイレギュラーな作業を限られた時間でやってきた。
試作の実物を見ていくつか気になる点も、前向きな工場のスタッフによって対応してくれる姿勢を感じられ、今後の完成に期待をしたいと思う。
もう少しです。
頑張りましょう。
JDK耐圧版の配筋検査。
鉄筋が組まれた姿は、個人的にRCで一番かっこいい状態。
一つ一つが丁寧に組まれている。
現場によって施工精度に大きな差が出るが、分厚い耐圧版なので、構造的に大きく差が出るものではない。
しかし、現場の姿勢の現れというか、ここの現場の姿勢がしっかり現れている。
JDK (JDLドミトリ葛西)のPC視察。
JDKは、昨今の業者不足を見据え、現場でコンクリートを打つのではなく、工場生産したものを搬入・建て方するプレキャストコンクリートで計画をしている。
今回の視察は、どのような仕上がりで、どのようなことができて、何ができないのかを、実際に工場を見て、生産者の生の意見を聞く為に茨城まで行くことにした。
僕個人的に これまで、画一的なものではなく、その場その場で職人さんの手が分かるものを表現し続けてきた。
工場生産は、画一的で、安定したものを作る事が目的ではあるが、その中でも、細かな表現が出来る事がわかった。
おそらく、建築のプロでも分かる人にしか分からないような細かい部分ではあるが、確実に他とは少し違うPCになるだろう。
それは、常に画一さを求められる工場の人にとっては、逆の考え方であるので、ストレスになるだろうが、美しさと自然なコンクリートの仕上がりを
求める事ができると考えいる。
さて、現場が着工し数ヶ月たったが、現場では土をいじるばかりで何も地上に上がってこないので、大きな変化を感じる事ができない。
しかし、現場監督は毎日膨大な情報を着々とまとめあげていて、そのスピードはすごい。
RC造の打放しというのは、躯体が立ち上がる前に、全て決定しなければいけないので、頭の中で一度建物を作り上げる作業を早々にしなければいけない。
ましてや、今回のプレキャストコンクリートは、それ以上に全ての情報を図面に盛り込み、PC製作にすべてをそそぐ。
PCとは、一般的には高層建築などで何層も同じ形体で積み上げるような建築に使われることが多いので、決まってしまえば、それなりのメリットが多い。
しかし、この手の中規模だと施工者側のメリットは少なく、工期の初期の段階ですべてを決定する緊張感がある。
ありがたい事に、今回の現場監督は非常に優秀で、静かな情熱を持った人材である。
私が気付かない事を、前もって準備してくれ、物作りの姿勢を感じる。
まだまだ地味な作業の現場だが、現場のスタッフによって、直実に進行している。