今日は、Yamate apartmentで、雑誌「Lives」の取材。
ジウジは、さぞ楽しかったのだろう、終止テンションが高く、取材が終わった瞬間にぐったり。
その日は、僕のベッドからまったく立ち上がろうとしなかった。。。
楽しい取材でした。
YAMATE APT.が、japan-architectsのブログで紹介されています。
床の塗装。
いつもお世話になっているオスモさんの好意で、床塗装を手伝って頂く。
今回は、外部用潰し塗料を掛け、その上からペーパー掛けをした上で、再度クリアを乗せるといった試み。
工場塗装でやるような工程の多さなので、本当に現場塗装でうまくいくのか、「やってみないと分からない」といった怖い感じ。
彼らですら初めての経験。
でも、そういうチャレンジ感は嫌いじゃない。
そういう時は、やる人間の心意気だけが重要になる。
やってうまくいかなければ、どうすればいいのか、その場で判断して、再チャレンジする。
昨日、潰し塗りをした上で、早朝にオスモの担当者から電話が入る。
「もう1回塗りたい」と。
「予想した以上に木が塗料を吸い上げて、塗りがあまい気がする。」ということだが、僕も直ぐに現場に駆け、「もう1回やろ」と。
こちらからの指摘ではなく、施工する側自らがやり直したいという言葉に、この人への信頼が強くなる。
作業分担制で進む昨今の現場では、自分へのこだわりが薄くなってきている。
というか薄くならざる終えない。
自分のやるべき事を終えたら、すぐに違う現場に行かなければいけないシステムの中で、施主と顔を会わせる事も少なく、施主に対しての責任も湧かなければ、自分の仕事への誇りも愛着も湧きにくい。
そんな中で、強い責任感を維持するには、その人の持つ「マインド」しかない。
見えなくても、理解されなくても、気付いてもらえなくても、自分のやるべき事をやり切ろうとする人が好きだ。
結果、その施工が失敗であったとしても、僕自身がその人に惚れる事ができれば、その失敗は失敗には思えなくなり、施主に胸を張って説明ができるし、きっと施主も理解してくれる。
そういう現場は、最終的には成功に終わる。
そしてその努力は、ちゃんとにじみ出るんだな、ホントに。。。
全体の中のたかが床の塗装だけど、連日夜の12:00近くまでやり続け、気持ちいいマインドを見せてくれたオスモのメンバーの方々に感謝したい。
すごくうまくいったしね。
ありがとうございました。
YAMATE APT.が、少しずつ進んでいる。
ほぼ解体工事な訳だから、がが〜と壊して、ちゃちゃっと造作っていうイメージがあるが、こんなんが一番難しい。
内装で、上からどんどん張上げる一般的な工事は、大きな変化を感じれるし、施工した感があるかもしれない。
でも本当に難しのは、一見簡単そうに仕上げる事が最も難しい。
余裕をみて上に上に被せていけばいい工事と違って、既存躯体との擦り合わせが、その都度大工さんを悩ませる設計は、大工さんの腕とアイディアが、そのフェーズフェーズで必要で、施工がちゃんちゃんとは進まない。
そういうの好きなんだな、僕は。
フェイクが嫌というか、隠さないというか、作る上でのストイックな空気感はたまらない。
当然、職人さんのピリピリ感は日に日に増して、監督さんの段取りにも緊張感が出てくる。
楽しくて楽な現場なんてものは、その空気自体もフェイクに感じて、つまらない。
だから、大工さんの苦労を一つ一つ読み取って上げて、それに対しての敬意は忘れてはいけない。
僕の仕事はキレイに作る事が目的ではなくて、どれだけそこに苦労を積み上げるかが重要なんだ。
山手のマンションリノベ YAMATE APT.の解体が終了し、造作に入り出した。
といっても造作工事は殆どなく、解体8割り、造作2割りといったところかな。
単に解体と一言でいうが、本当に大変な作業。
集合住宅ならではの近隣への配慮が並大抵のものではない。
騒音に埃、駐車に、運搬経路の整理、などなど。
施工会社の社長は自ら毎日現場に足を運び、諸々の擦り合わせに緊張感を感じさせてくれる。
若い職人さんの必死さをダイレクトに感じ、築41年の解体に苦戦しながらも日々整う様子に、ようやく顔つきが柔らかくなりつつある。
みんな誠実だし、この現場、気持ちいいな。
変化していく顔つきに、いい流れを感じる。
こういう一体感は、僕の好みだ。