サントリーニ2日目は、Firaからバスに乗り、30分程のRed Beachへ。
名前の通り「赤い砂のビーチ」で、ちょっと気持ち悪い感じもしたが、神秘的で大人っぽい落ち着きのあるビーチ。
水がちょー冷たく、誰も泳いでいない。。。
海で泳ぐのを楽しみにしてきた僕としては、我慢できずスイム。
その後、数人が入ってきたので、ちょっとだけテンションアップ。
ホテルからの夜景。
長ーい長い道のりを経て、ようやく真っ白な街サントリーニ島(ティア島)へ到着。
島の断崖絶壁は赤褐色。
島の上には、雪が積もったように、白い建物が張り付いている。
花の色・店先に並んでいる果物・洗濯物にカーテン、何気なく点在している物が良い風景を作り出す。
気候が暖かく、真っ青な海にもやっと出会えて、旅前半の苦しさも中和されるかな。
建築の一つ一つは、荒い仕事で、とてもプロの仕事とは言えない。
そう、そもそも素人の仕事。
素人が、何度も何度も上塗りしたり、継ぎ当てだらけで、なんとか雨風をしのいでる。
でもそれがいい。メンテは大方自分でやる事に意義がある。
父親が作業し、子供に伝えていく。
それは、技術を教えるだけでなく、物・事を愛する気持ちを伝えることになる。
日本のように既製品だらけで、誰が作業しても、悪くもなく良くもない、無機質なものとは大きく違う。
高度成長期に日本が作り上げた画一的に平均値を求めた結果は、生活の安定化に平均値をもたらしたが、
現場職人のモチベーションと技術力を奪ってしまった。
同時に、既製品の組み合わせの為、素人がメンテがしにくくなってしまっている。
既製品に頼らず、製作品を追求する僕としては、製作品でも精度の高さを要求する。
しかし、ここの建築を見ると、そんな細かなことではないのかなとジレンマが起きたりする。
人の手を感じる建築は、必ず残っていく。
そして残していかなければいけない。
ここから、長時間でタイトな辛い移動が続く事になる。
昨晩、 VeneziaからMilanoに戻り、そのままMilanoから20:00頃の寝台車に乗車し、
今朝イタリア南部のBariに到着。(約9.0時間)
Bariから船に乗り、ギリシャのPatraへ。(約16.5時間)
Patraから電車で、ギリシャ南部のPiraeusへ。(約5.5時間)
そして、一晩かかかるエーゲ海に浮かぶギリシャのSantoriniへ向かった。(約8.0時間)
ものすごい時間と距離を移動しているのだが、深夜を使うプランの為、なぜか日数がかかっていない。
ギリシャから各島への船は、船会社が数社あり、またチケットを扱っている旅行会社もたくさんある。
ギリシャの島々を行き来するチケットを、ここで全て購入したのだが、会社によって行き先や出発時間などがまちまちで、
更に値段も多少違うので、かなり苦労した。
11社廻って、ようやく理想の船便の組み合わせを購入することができた。
とにかく、ここ数日は辛い。。。。
早朝にMilanoを出発し、Veneziaへ到着。
途端にバカンス感でいっぱいの空気。
駅を出ると、いきなり運河が横切っているのだが、その運河の廻りに、たくさんの人が座り込んだり、寝そべったり。
街の雰囲気もゆるーい感じ。
ほそーい路地が光の陰影を作り出す。
ビビットな洗濯物が風景の刺し色として、自然に溶け込んでいた。
イタリアは特に何の目的も無かったが、スイスのZermattからイタリアを一気に下るのは辛すぎるので、
Veneziaへ行く事にした。
しかし、それでも時間的に厳しいので、途中のMilanoで一泊。
ユースは、めちゃくちゃうるさいし街も汚いし、何か幻滅でしたが、それも勉強不足のせいでしょうね。
いや、でもフィレンツェに行けば良かった。。。。