都内での打ち合わせを終えて、急いで鎌倉へ。
新たに逗子でのリノベの顔合わせだったが、ちょっと変わった形で僕を知ったようで、びっくりしたというか、すごく不思議な出会い。
さて、僕のクライアントさんは皆、人として魅力的な人が多い。
今日のクライアントさんも先日のYMTのクライアントさんも、施主の魅力を打ち合わせの中で感じさせられ、こちらが刺激を受けたりする場面がある。
プロみたいな潔さというか、気持ち良さと、楽しさを。
だから、打ち合わせをしていて、楽しい。
こういうクライアントさんと出会っていけるのは、本当にありがたい。
今日、急用で地元に帰省してトンボ帰り。
その際に、新幹線からの乗り換えで在来線のホームで電車を待つ。
高校ん時の部活は、朝が早く、帰りが遅い生活で、辛い思い出ばかり。
このホームでの景色は、猛暑・寒空の中、その疲れ切った体でかろうじて立っているみたいな。。。
しかし、この年になると、この見慣れた風景も悪くない。
あの頃の仲間との楽しかった記憶も思い出せるようになるし、恩師(監督)の情熱を再認識して感謝の気持ちが込み上げてきたり。
ちょうど僕も、あの頃の恩師の年齢位になって、全ての時間を費やし情熱と努力の維持の難しさが理解できるようになってくる。
恩師にとって、野球が仕事な訳であったが、仕事にどれだけ情熱を持ち続けられるか。
それはそれで意外に世の中、壁が立ちはだかり、難しんだと思う。
だから、僕の中では、恩師の姿勢への尊敬の気持ちを忘れず、自分もそうありたいと思っている。
教育の現場は、双方のモラルによって成立すると思うが、最高におもしろい仕事だと思う。
物ではなく「人を創る」訳だから。。。
なんて事を、この寒いホームで考えてみた。
さむっ。。。
今日は、YMTのプレゼ。
敷地も広いし、これといった制限がないので、意外にすごく悩む。
計画案が決まったにも関わらず、実施設計をしながら、また悩む。
僕が設計をする際に、最も重要視するのは「敷地」「周辺環境」「施主らしさ」。
今回、敷地が広い。
周辺は、朽ちた家屋が斜になって、整理されていない。
施主は、若い夫婦で、かわいい子供が二人。
旦那さんは根っからの波乗り好きで、奥さんととても仲のいい感じ。
豊かな広い敷地があるので、建築の体積を可能な限り広げ、周囲の環境には閉鎖的にしながらも内側に開いてみる。
そこになんか。。。
庇をぐんと張り延ばし、室内空間を延長してみる。
そこは外気空間なんだけど、でも部屋みたいな。
海上がりに砂付きで帰ってきた旦那さんは、ここで板とウェットを洗って、シャワー浴びて、Tシャツも洗濯機に突っ込んで、ここで廻しちゃう。
子供達は、ここにチャリを置いて、土いじりして。
たまにはテント張ったりして。
でも、そこにはソファーもあって、絵や本棚もあって。
それを奥さんがいつも見守る。
一般的には、中と外で置くものが決まっているが、ここでは、ソファーに絵や本棚に洗濯機、そんでチャリに板に洗濯物。
ごっちゃになる。
ソト室っていうのかな。。。
ということは、室内なのに星空が真上に見えたり。
サーファーは太陽の善し悪しを良く知っている。
日差しが差し込む事だけがいいコトじゃい。
板とウェットは劣化するし、夏は暑くて太陽から身を守りたい。
だから、庇のある空間は季節や気温によって、居場所を変える事で調整できる。
だから、「ソト室のある家」が、この家族にはぴったりなんだと思う。。。
土曜・日曜と2日間で、IKSの外壁材の保護塗料を自主施工でチャレンジ。
いつも思うが、自主施工というのは思いのほか大変で力尽きそうになる。
前もって試験塗りして確認作業、その結果で道具の準備。
日程の調整に人の確保と。
そして、作業も前半はいいが、後半はトーンダウンしていく。
今回、相当の量に表面がラフソーンなので、すごーく心配していたが、施主の親族や友人がたくさん集まり、全て終了。
正確に言うと、最後に塗料がなくなり、少し宿題は残したものの十分上出来。
むしろ、意外にスムースで楽な方だった。
こういう経験は、施主にとっては先々考えると、とてもいい経験になる。
何をするにも、手間ヒマが掛かっているという事が体で分かるし、何と言っても、自分でできるという自身がつく。
それによって、何かあれば自分でメンテしてみようかと思えるし、棚をちょっと付けてみたりなど、一歩が出やすくなる。
100年以上建物を保つには、しっかりした構造は当たり前けど、メンテ無しでは不可能。
その根底には家族への愛情と、それを守る巣への愛情なくてはいけないもので。
だから、お金を払って物を購入するような感覚の家では、それは生まれてこないんだな。
とにかく、今回参加頂いた方々には、深くお礼申し上げます。
ありがとーー!!!