先週末から出ずっぱりで、事務所にも自宅にもいる時間が殆どないような状況が続く。
今日はどうしよ、やる事はたくさんあるけどな〜。
ジウジとの散歩で、公園内の人通りの少ないベンチで、少し留まってみる。
貧乏性でゆったり過ごす事が苦手な僕だが、今朝は誰とも話さずボーと留まってみた。
あ〜なんか頭の中で「す〜」って感じがする。
季節の変わり目だし、よし来週から色んな意味でリフレッシュしよ。
さ、っ事務所に行くか。
昨日今日と、設計検査と家具インストール。
これまで密に見てきているので、検査も大きな問題もなく、1.5時間程度で終了。
さて、家具の方は、ほぼ製作だし、現場での調整が必要なものが多いので、ただ受け入れてポンと置けばいい訳じゃない。
家具のblue quince inc. 松浦さんも泊まりで、設置・調整を行なう。
建築的なインテリアは、できるだけ既存を残しながら、決して作り過ぎず、物足りない程度で止めている。
それでも、人の手を感じるようなしつらえで。
家具で色身とリズムが出ればいい訳で、家具自体もクラフト感を臭わせるしつらえ。
あくまで、量産される完全なものではなく、かといってDIYでもなく、その曖昧な中間の領域がいい。
ガチガチに作り込むインテリアには、何か押し付けがましさを感じるし、自由を感じない。
やっぱり僕は未完が好きなんだ。
台風め。
日曜から月曜日を挟み、今日まで毎日来ているのに、のろのろ台風のお陰でジャンク過ぎて海に入れない。
もくろみでは、現場の前に朝一で入水しようと考えていたのに。
もう少し早めに去ってくれればイイ波に乗れたのにな。
まあ自然相手だからね。
さて、今日は雨のち強風。
それでも淡々と作業は進む。
その間に、自主施工の塗装も進め、ようやくLDK天井の1回塗りが終了。
はぁ〜。
しかし、現場をやっていると色々あるものだ。
僕だけが何かを言い通す事が、必ずしも施主の為になる訳ではなく、内容によっては、こちらが歩み寄る事も必要だったりする。
つまり、皆が協力し合って解決していく必要性があって、総括的に考えていかなければいけない。
そんな時のコミュニケーションで、熱くなったり、共感しあったりする過程の先に求心力が生まれてくる。
多分、淡々と進む希薄な現場には、作り手にすら心に残る物にはならないだろう。
と、思いながら、僕はいつも仕事をしている。
今日も外壁。
朝から雨がザバーと降り出してきて、びしょぬれ。
雨の中で、10kg以上ある鉄板を素手で持ち運び、一歩間違えれば、足のツメが潰れる。
それでも数ミリの誤差も出ないよう何百枚もの鉄板を張り続ける。
ビスで言えば、重い鉄板を押さえながら、計算上で6000本。
数ミリの誤差が出ないように監理する立場でありながらも、心の中では全ての精度を維持するのは無理があるなと同情も湧く。
まだまだ先は長いが、「頑張って、鉄骨屋さん」。
YMTの外壁工事。
YMTの外壁はコールテン鋼(サビ鉄板)の下見張り。
一般的には高価な材料だが、施工方法をちょっと工夫する事で扱いやすい価格帯に転換する試み。
といっても、僕自身も他で見た事がある訳ではないので、それがうまく納める事ができるものか、作業性がどうなのか、頭の中でスタディを続ける。
こうするとここが。。。。とか。
敷地は、海岸より7km程の場所にあり、周囲の建物は外壁にサビが出ている。
また40年程前に建てられた板金の千鳥張りの建物が多い。
このような周囲にある見慣れた景色と塩害を素直に受け入れる行為として、コールテン鋼を選択し、張り方も千鳥で、且つビスがぽつぽつ出ないように、木張りのように下見張りとしている。
さて、実際に張られた姿は。。。
なかなかの質感。
ちょい興奮する。
最後まで油断はできないものの、こういうスリルは物作りの本質だと思う。