はい、今年も来ましたフジロック。
さすがだねー、天気予報では、ずっと「晴れマーク」だったのに、前日に「雨マーク」に変わる。
到着早々、豪雨スタートで、不思議とテンションが上がる。
雨に打たれながら、もう宿に戻ろうかなと何度も思うも、最後のjackまで見切る。
次の日、いつも予約するホテルで目を覚まし、疲れ切った感がたまらなくイイ。
今年もやり切ったな。
さて、太陽が上がり切る前に、横浜に戻ろう。
NMNは設計も終了し、見積期間なのだが、これまでに経験した事のない事態。
施工会社さんから見積があがってこない。
昨年からその状況は、他の事務所の方々から聞いてはいたが、最近の様子は異常すぎる。
バブル崩壊にリーマンなど、この20年で建築に関わる業者さんが離れてしまい、日本中で業者不足になったという次第。
見積が出なければ戦いようがないから、もどかしい。
出てきたとしても、当然異常な単価な訳で。
まあ、これまでも予算との戦いはいつも厳しかったので、あまり変わらないと言えば変わらないのかもしれないけれど。
まずは、お施主様に近況を報告した上で、「それでも世の中の流れによって設計内容は変えるつもりはない」という意思を伝える。
設計者は誰よりもリーダーシップをとらなければいけなくて、いちいち右往左往してはいけない。
誰よりも先に風を受け、耐え抜かなければいけない。
じゃなきゃ、施主へのうらぎりだ。
今回だって、これまでだって毎回きつい訳だから、僕がぶれてはいけない。
施主は、これまでの複雑であった行政との協議による成果を忘れず評価してくれている。
そして、施主の「任せます」という力強い言葉に、僕は助けれる。
モノを作る時は、1人では達成できない。
当事者の強い意志が不可欠なんだな。
打ち合わせ後、事務所の庭のハーブにしがみついているセミの抜け殻があった。
この感じ。
施主を裏切らず、諦めず信念を通そう。
その結果が、施主の為になる。
しがみついて戦えば、いつか飛んでいけるかもしれない。
このセミみたいにね。
先週に引き続き、今日も茂原。
今日は、かねてから計画していたコートヤードへのテント設置。
ここにテントを設置する事で、雨・風を程よく遮りながらも、サーフボード・洗濯機・チェアに自転車と屋内に置かれるべきもの、屋外に置かれるべきものがミックスされ、屋内と屋外の境界があいまいになる。
そこで、住み手は空間を両使いでき、可能性は無限に広がる。
テント設置の間、またまた皆で塗装の手伝いを行ない、大体の塗装は終えた感が出た。
みんなヘトヘトで帰りの車が眠くて仕方ないので、幌を全開にし勇気を絞って横浜に戻る。
ビール、飲みて。。。