晴れ。
引き渡し。
住宅を作るという事は、いつも大変だなと思わされる。
一点に拘り、一万円の重み。
どんな建物よりも施主の想いが重いのが住宅。
毎回違った事にチャレンジし、毎回何かのハプニングに見舞われる。
今回も施主との家づくりに参加し、施主は家は自分で作るという意思が高まる。
綺麗に仕上がった家をポンと渡されると、「家を作る」ではなく「家を買う」感覚になる。
そして、僕が準備するのは未完成の家。
本当の意味で完成させるのは住み手だと思うから。
毎回、家が完成するのは奇跡だと思っている。
同じものを作れと言われても、同じ条件で作ることはおそらく無理。
だから、一軒終わると疲労感がどっと出る。
そして、僕のクライアントはみな強くて、家づくりを本質的に理解している。
だから、毎回施主に助けられる。
だから、毎回かけがえのない人との仕事となる。
僕は幸せだ。。。