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アメリカ山公園と元町プール

POSTED ON 2010年7月19日

エアコン変わりに扇風機をフル回転させ、一日事務所で図面を描くも、あまりの暑さに少しダウン。
梅雨明けから、いい感じで気温が上がってくれているので「なーつー」な感じはいいけれど、正直耐えられなくなり、夕方に今年初の元町プールへ迎う事に。
と、ついでに、まだ行ってなかったアメリカ山公園をふらっと立寄。
元町公園と外人墓地を超えると、その先にひっそりとある小規模の公園。
それは、日本初の立体都市公園で、元町・中華街駅の屋上にある。
横浜市が元町と山手の高低差18mをエレベーターを使ってバリアフリー化しようとしたもので、ベイブリッジなどが一望できる。
元町側からはエレベーターで、山手側からは ほぼ同レベルでアプローチでき、人工地盤で造られた緑地帯とはいえ、ここまで造りきると人工的な部分と自然的な部分が曖昧に混じり合い、何か不思議な感覚を覚える。
散歩で立ち寄る程度には、ちょうどいい。

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元町プールは、やっぱりいい。
エアコンを置いていない僕の事務所では、扇風機に耐えられなくなると「元プー」に頻繁に行く。
元町公園の中にある50mプールは、80年近くの歴史があり、未だに地下水を使っている。
大学を出て元町の事務所で仕事を始めた頃から、ここに通い始め15年以上経つが、いい意味で変化がなく、
「元プー」らしい人達と空気感が好き。
その頃から、1回 200円のままだし。
平日の日中でも、子供より大人が多く、夏休み的なガヤガヤ感がない。
元町・中華街駅が近くにできたお陰で、昔に比べると元町商店街は賑わいを見せるが、商店街の奥にあるここは殆ど変化を感じさせない。

海外を旅すると、いい街にはメイン通りの他に、必ず小さな商店街や小道の奥にいい公園などがあったりする。
つまり成熟した街には、時代の変化に支配されるメイン通りではなく、古くから愛される場所や地域が存在する。

儲けを生み出せないような、この種の施設が日本でも変わらず生き残っている。
消費を続けなければサイクルしていかない日本の現状のシステムは、既に崩壊している訳であるから、
そろそろ、その未練に決別をし極力消費の少ない欧州型で日本らしい形に移行する時期に来ている事を認識すべきなのかもしれない。
だから景気回復とか、偏った輸出の自由化などに期待してては、踏むべき次の日本のステップをずーと踏めずに、本質的な日本の空白の時代が続くのかも?

などなど、プールに浸かりながら、突然難しことを考えてみたりするのもいい訳で。

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