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HRD_sobe ファーストプレゼ

POSTED ON 2010年10月12日

今日は、HRDのファーストプレゼ。
インテリアデザイナーのmikiさんとグラフィックデザイナー mt.の小山さんを交えて、意見交換をしながら。

千葉の長生村という九十九里海岸が広がる場所に、住宅と宿といった小さな民宿的な用途。
今回のプロジェクトは、宿としては、東ヨーロッパなどにある「sobe」という形体に本質的には近いのかもしれない。
「sobe」とは、住宅などの空き部屋を一室貸してくれるシステムで、オーナーと泊まる側の距離感が非常に近い形体。

さて、計画の内容としては、近隣の住宅群とのスケールコントロールの為に、ボリョームを細かく切り刻ざみ分切する事としている。
分切されたボリュームの間には、路地や庭的な曖昧でありながらも有効な余白が生まる。
ボリュームの一つ一つは有機的に角度を振り、更に5角形にする事で、程よくプライバシーが確保できる事となっている。
プランとしては、三角の水廻りのみを外壁で囲み、ベッドルームは庇のみで、蚊帳とテント素材となっている。
つまり、ケンチクのボリュームとしては水廻り部分で、後は庇のかかった半屋外部分となる。
簡潔に言えば、ケンチクとテントの中間みたいなもので、屋外なのか屋内なのか曖昧な空間となる。
外の庇の下で横たわる気持ち良さを、体感できるだろう。

恵まれた敷地の広さを有効に使いたい欲望に対して、コストを最小限に抑えるという現実を、両立できるような回答とし、そこに建物のコンセプトが合致するような提案となっている。

今後、オーナーを始めとして、メンバーの意見等で、どんな最終形になるかが楽しみなプロジェクトである。

全体写真

鳥瞰

ファサード