今日は、松本のMYZの打ち合わせ。
朝から重い書類をバッグに詰め込み、高速バスで。
まずは、松本市役所にて事前協議を行なおうと松本駅から散策しながら歩く。
松本市は、新幹線の乗り入れも無かったせいか、目立つ都市開発も少なく、大きな幹線道路も少ない。
自転車や歩くのにちょうどいい街並は、旧市街がそのまま残されている。
川の廻りに商店街が発展していて、スロベニアのリュブリャナに似ている。
幹線道路や大きな開発による郊外化は、人と人が触れ合うのにちょうどいいスケールの商店街を衰退させる。
そして、街は肥大化し、インフレ整備も共に肥大する。
人口の減少が目に見えてる訳だから、間違いなく市の財政は苦しくなり。。。。
利便性や合理化を求め、人は「通過」する快適性を取得した一方で、人と人の接点を失ってしまった。
今後はどこでも、ミニマムシティ化が必須だと思うが、何かそういう雰囲気を感じる事がなく、
未だに建築・土木業界は、将来性の薄い事業に頼り、それが票になったりする残念なサイクルシステム。
表層的に街をきれいにしたり、古典的な表現を無理にするのも、一過性のもので本質的なものを感じないし。。。
ヨーロッパを旅すると、間違いなく旧市街の方が元気である。
新市街が殺風景な場合が圧倒的に多い。
以前からそうではなくて、ヨーロッパも失敗して、一周した訳だけど。
知らないうちに、寄り道や興味がそそられ迷ってしまうような街並が良い街の証だし、結局、街は、建築や道路といった物理的なもので造られるのではなく、そこに留まる人の心で造られるんだと思う。
色んな場所に行くというのは、すごく勉強になる。
自分の頭の中の「当たり前」みたいな感覚を一度壊したりできるから。
打ち合わせ後、MYZのお家で忘年会を兼ねた「特製餃子の会」をやって頂いた。
あれもこれも、うまいな〜。
そりゃ、クライアントは料理のプロだからね。
ウサギのアイコンが入った赤ワインが、いちいちシャレてるなー。
来年、いい年にしましょうね。