今日、ようやくNDAの撮影。
撮影が終わると、いよいよプロジェクトも終わった感がして寂しくなる。
年末に入れた植栽も段々根付き、緑がしっかりしてきた。
これだけ敷地が広いと何かと手入れが大変であるが、お忙しいご主人も、僕が行く度に庭の手入れをしている。
おそらく週末の生活の仕方が変わって来たのではないのだろうか。
住宅を建てて、奇麗だねとか快適だねとかいうことは、正直つまらない話しだと思ってる。
美術品じゃないし、ましてや日本家電のような多機能なものである必要もないと思うし。
それより大事なのは、住宅を建てる事によって、意識が変わったり生活が変わったりすることに意味がある。
前回のMYZでもNDAでも、いい意味で生活の変化をダイレクトに感じる。
MYZでは、薪ストーブの為に、重い薪を運び、斧で割って、そして奇麗に積み上げる。
自分で植栽を植えて、芽が出た・花が咲いたを楽しんでいる。
NDAでも、斜面の雑草を自分で草刈りし、芝の手入れにテラスの掃除。
大変ではあるけど、生活を自分達で作り上げようとする姿は、とても羨ましくすら感じる。
以前、コルビュジェのマルセイユにあるユニテとパリのサボアを見に行った事があるが、サボアには違和感を感じた。
財団所有のサボアは、とても奇麗に管理されていて、それはすばらしい。
しかし、ユニテは未だ人が住んでいて、思い思いにテラスに花を飾り、テントを張り、決してサボアより奇麗ではないが、
圧倒的な力強さを感じる。
家の世話をするということは、奇麗な白を保つような事ではなくて、生活を作り上げようとする気持ちなのかもしれない。
今後の変化が楽しみ。。。