今日は、YMTのプレゼ。
敷地も広いし、これといった制限がないので、意外にすごく悩む。
計画案が決まったにも関わらず、実施設計をしながら、また悩む。
僕が設計をする際に、最も重要視するのは「敷地」「周辺環境」「施主らしさ」。
今回、敷地が広い。
周辺は、朽ちた家屋が斜になって、整理されていない。
施主は、若い夫婦で、かわいい子供が二人。
旦那さんは根っからの波乗り好きで、奥さんととても仲のいい感じ。
豊かな広い敷地があるので、建築の体積を可能な限り広げ、周囲の環境には閉鎖的にしながらも内側に開いてみる。
そこになんか。。。
庇をぐんと張り延ばし、室内空間を延長してみる。
そこは外気空間なんだけど、でも部屋みたいな。
海上がりに砂付きで帰ってきた旦那さんは、ここで板とウェットを洗って、シャワー浴びて、Tシャツも洗濯機に突っ込んで、ここで廻しちゃう。
子供達は、ここにチャリを置いて、土いじりして。
たまにはテント張ったりして。
でも、そこにはソファーもあって、絵や本棚もあって。
それを奥さんがいつも見守る。
一般的には、中と外で置くものが決まっているが、ここでは、ソファーに絵や本棚に洗濯機、そんでチャリに板に洗濯物。
ごっちゃになる。
ソト室っていうのかな。。。
ということは、室内なのに星空が真上に見えたり。
サーファーは太陽の善し悪しを良く知っている。
日差しが差し込む事だけがいいコトじゃい。
板とウェットは劣化するし、夏は暑くて太陽から身を守りたい。
だから、庇のある空間は季節や気温によって、居場所を変える事で調整できる。
だから、「ソト室のある家」が、この家族にはぴったりなんだと思う。。。