大峰山荘は、2ヶ月の短工期。
ぐいぐい進行していくが、それでもまだ下地がメインで、仕上がりが見えてこなかった。
今回の現場で、少しだけ仕上がりが見えてくる。
僕は構造体から創られる空間が好きで、あまり仕上げをしないタイプというか、構造体そのままで空間を仕上げて勝負したい。
無駄な化粧を貼って、隠すのは小手先だと思うから。
今回の物件も、極力既存を残し、決して無駄なものを貼ってはいないが、仕上っていく様はやはり気になる。
大峰山荘は、素材に家具・ファブリックを含めた空間性に、使い手がささやかに優しさを感じるものを目指している。
「なんかカワイイ」とか、「なんか気持ちイイ」とか、「なんかリラックス」できるとか。
それは説得力のある絶対的なものではなくて、「なんか」でいいと思っている。
使い手の心を少しくすぐれればいい。
現時点で僕は「なんかいい」と思っている。
さて、今日も朝一から現場入りしているのに、あっという間に一日が終わる。
改修のスピードは恐ろしい。