今日は、HOHの引き渡し。
個人オーナーの独立に伴うリノベーション。
オーナーの「よくある美容室はつまらない」という思いが強く、「自分だけのオリジナル」へのこだわりが強かった。
ヘアサロンや飲食店の開業時には、プロディース会社や専門の業者が数多く存在し、多くの店舗はそれらの豊富な経験に頼る。
もちろん豊かな経験値から根拠ある枠組みの情報を得るメリットは大きいが、フォーマットにのせた画一的な店舗になっていく。
それはいわゆる「イマドキのお店」として他と並ぶことができても、突き抜けることはできないと読み替えられる。
だから、自分らしさや自分が大好きになれる空間を準備して、そこで自分らしく仕事ができれば、きっとそれに興味を持つ顧客が集まるはず。
そうすれば、仕事はもっと楽しくなるし、顧客も来店するのが楽しくなるかもしれない。
リサイクルの運送パレットを積んだだけの家具や大工さんに作ってもらったファサードの納屋のような木製建具など、コストをコントロールする意味も持ちながら、ざくっと作り上げた空間はオーナーらしさが出てるんじゃないかな。
オーナーもこれまでのお付き合いから、さまざまなしがらみを背に頑に拒み続け、自分の意思を貫き通す努力を陰ながらしていた。
そういう姿勢と情熱がなければ一定のラインを超える事はできない。
そういう人と仕事ができる事は、本当に恵まれている。
オーナーから、「スタッフがここにいたがるんですよ」と一言。
最高の褒め言葉でっす。
その言葉があれば、もう何もいらないね。
さて、いつ髪切ってもらおうかな〜。
楽しみ。。。。