JDKのカーテンウォール製品検査に大阪に。
朝から名古屋は大雪で、新幹線が大幅に遅れる。
さて、大阪には鉄のいい工場が多く、以前製作したスチール家具工場もこのエリアで、今回の工場のすぐ近くにあった。
今回のカーテンウォールは、長野で部材製作が行なわれ、それが大阪で溶融亜鉛めっき処理〜リン酸処理され、そして長野工場に戻され、コーティング。
そして、ようやく東京の現場に搬入される。
本来土木用に、「鉄を錆びさせない」という目的で開発された溶融亜鉛メッキだが、それを仕上げとして使うという行為は単純ではない。
更にリン酸処理ともなればなおさら。
溶融亜鉛メッキ・リン酸処理共に知れば知る程、ムズカシイ行為で、僕はこれまでに何度もチャレンジしてきたが、なかなか現場が理解してくれない。
土木用のガードレールをメッキするのと同じように荒々しい仕上がりで、現場監督と工場に何度も説明を重ねて、納得のいくものになるまでとても困難だ。
温度管理に、不純物の除去などなど。。。
建築で使われているのを街で見かけるが、ただの溶融亜鉛メッキな事が多い。
建築家が誰よりも分かっていて、現場で説得しないとイイ物にはならない訳だから、ただ錆びない素材でしかない。
おまけに、平気で溶接を入れたりして、焼きが入ってしまいサビが出ているものまである。
無駄使いだ。
この工場のメッキ処理・リン酸処理は一流。
むしろ勉強になる事が多く、今後の為にもなる。
せっかく大阪に来たのだから、一泊したいところだが、諸々あるので数時間でトンボ帰り。