FMMのファーストプレ。
今回、ウチの事務所としては異例の住宅コンペ。
普段は住宅のコンペは頑にやらないようにしている。
その理由は、施主との対話の少ないままの一発勝負で、本質的な所を話し合いできず掘り起こした提案がしにくい。
施主が気に入るようなキャッチーな部分の競争みたいで何か薄っぺら。
予算感もないがしろになって具体性も薄くなりがち。
などなど。
ただ今回は、クライアントさんご夫婦共に物作りの仕事をしていて、理解があり、とても誠実で、熱望して頂けたので参加してみる事に。
ウチはウチのやり方で、勝ち負けを意識せず、考え抜いた事をそのまま出す事で自分に折り合いをつけて。
浅草 浅草寺の裏に位置する商業地に、店舗+オフィス兼用住宅を建てる。
陽が当たりにくい小さな敷地に、どのように豊かな生活空間を確保するか。
浅草の街の特長として、敷地を越境して、屋台が出ていたり、植栽やベンチが置かれたりしている。
この「ハミダス光景」は、そこにコミュニティを生み出している。
もう一つは各建物に勝手に作ったであろうペントハウス。
それぞれの屋上を見上げると、どの建物にもペントハウスがた建っていて、おそらく狭小エリアであるからゆえに、上に上に利用スペースを広げようと積層している様。
そんな「ハミダス」「ペントハウス」など、街の本質を拾って計画してみよう。
この街に新たに参加するにあたって、こんな本質をたどって共存できたらいいのかもしれない。。。。
検討しきって出せたので、結果も大事だが、なんか清々しい。。。