修理に出していたカブが戻ってくる。
いつもお世話になっているスピニングガレージさんに朝から電車とバスに揺られて2時間弱。
いつも取りに行くのが大変だな〜と思いながらも、そこそこルンルン。
カブがいない間、レンタカーなどを借りて仕事をしのいでいたが、何か生活に物足りなさを感じる。
僕は、車は荷物を載せて遠くまで走ってくれればいいと思っていて、エアコンが効けば御の字で。
つまり、最低限でいい。
だから、最低限の機能を満たし、コンセプト・デザインそのものに無駄のないジウジ・アーロの傑作であるゴルフは、僕にとっては最高のプロダクト。
僕はイエもどこかそのように考えている。
多機能な設備は10年で劣化を招き、無理なコンセプトは不自由を招く。
装飾の多いしつらえは数年で古臭さを。
過剰にミニマムにしつらえるのさえも無駄な装飾かもしれない。
だから、潔く切り捨て、生活の為の最低限を維持できれば、自由や見え方の劣化を招かない継続的なものになると思っている。
久々に乗る僕の車は、ご機嫌なエンジン音で、僕まで楽しくさせてくれる。
正直、運転が好きな方ではないのだけれど、僕の感覚にフィットするこの車と一緒に過ごせて、幸せさえ感じる。
豊かさは、最低限の性能と機能から生まれる。
イエもそんなんがいいと思う。