計画地は、山と田園に囲まれた、南北に長い敷地。
恵まれた環境の中で、ここでの素直な佇まいとコストの追求を模索している。
まず、支持地盤が低かった為に、地盤改良が必要であったが、改良はせずに支持層まで掘り下げ、建物を埋めることとしている。
それによって大量に出た土は、周囲に盛ることで残土処理を削減し、周囲に埋没することとなった。
それぞれ壁の高さが異なる間仕切り壁は、プライバシーのプライオリティによって変え、全て家具化することで工期の短縮を図っている。
部屋の中では床が下がっており、そこに入る様子は、小動物がねぐらに潜る様子のようでもあり、外壁のコンクリートは一枚一枚型枠にズレを作り草を編んだ状態が抽象化されている。
小さなねぐらのような住宅は、結果的にコストを徹底的に追求した住宅となった。
今後、施主の手によって、より周囲と同調していくことを願う。。。